砥石は1本でいい。料理長が選ぶ最初の1つ

見習いに包丁の手入れを教えるとき、最初から荒砥・中砥・仕上げ砥の3本セットを持たせたことは一度もない。持たせるのは中砥石だけだ。3本並べて渡すと、どれをいつ使えばいいのか混乱して、結局どれも中途半端にしか使えなくなる。ま…

塩は2種類あればいい。料理長が教える使い分け

塩は5種類も6種類も揃える必要はない。家庭に必要なのは、下ごしらえ用と仕上げ用、たった2種類だけだ。塩売り場に並ぶ精製塩・粗塩・岩塩・海塩・藻塩を全部買い揃えようとする人がいるが、そこまでする意味は正直ない。

居酒屋の枝豆が美味いのは、茹で方が違うからだ

夏場、仕込みで大量の枝豆を茹でていると、湯気に混じって青々とした豆の香りが厨房に広がる。茹で上がりを一粒つまんで塩気を確認する。 この一手間が、家庭で作る枝豆と居酒屋で出てくる枝豆の差を生んでいる。豆の品種や鮮度の違いもあるが、実は茹で方だけでもかなり近づけられる。 今日は塩もみから茹で時間、冷まし方まで、家庭でも再現できる手順を書いていく。 塩もみのやり方と理由 枝豆を茹でる前に、塩をまぶして揉 […]

冷やし中華のタレ、市販品と同じ味にならないのは配合のせいだ

家で冷やし中華のタレを作ってみたら、市販のタレと何かが違う。そう感じたことはないだろうか。多くの場合、味の方向性は間違っていない。 ただ配合の比率が甘みや酸味のどちらかに偏っていて、全体のバランスが取れていないだけだ。 今日は冷やし中華のタレの基本比率と、好みに合わせた調整方法を書いていく。 黄金比は醤油3・酢2・砂糖1.5 基本の比率は、醤油大さじ3、酢大さじ2、砂糖大さじ1.5、ごま油小さじ1 […]

紫蘇シロップの赤は、酢を入れた瞬間に生まれる

鍋の中で赤しそを煮出していると、最初は茶色っぽく濁った紫色にしかならない。 この段階で「失敗したか」と不安になる人は多いが、まだ工程の途中に過ぎない。ここに酢を加えた瞬間、鍋の中の色がぶわっと鮮やかな赤に変わる。何度見ても、この変化だけは見飽きない。 梅干し作りで赤しそを使ったあと、余った葉があるなら、このシロップに回すのがいい使い道になる。梅干しの赤しそ漬けについては別記事で解説しているので、そ […]

梅干しにカビが生えるのは、塩をケチったせいだ

自宅で初めて梅干しを漬けたとき、健康志向で塩分を控えようと10%程度まで塩を減らしたことがある。 梅酢は上がったが、10日ほど経った頃に容器の隅にうっすら白い膜が浮いていた。カビだった。塩を減らせば体にやさしいという発想は間違っていないが、漬物としての安全性まで考えると話が変わってくる。塩は味付けだけでなく、腐敗を防ぐ役割を担っている。 今日は塩分濃度の目安から、梅酢が上がるまでの手順、天日干しの […]