焼き鳥、塩かタレか。火入れで差がつく理由
家庭のグリルで焼いた焼き鳥が、店で食べるものとどこか違うと感じたことはないだろうか。 肉の質の差だと思っている人が多いが、実際は串打ちと火加減の違いで説明がつくことがほとんどだ。 今日は串の打ち方から、塩とタレの使い分け、火加減、づけ焼きの技法まで、家庭のグリルやフライパンでも実践できる範囲で整理する。 串打ちのポイント 肉を切るとき、厚みをそろえることが最初の関門になる。厚みがバラバラだと、薄い […]
家庭のグリルで焼いた焼き鳥が、店で食べるものとどこか違うと感じたことはないだろうか。 肉の質の差だと思っている人が多いが、実際は串打ちと火加減の違いで説明がつくことがほとんどだ。 今日は串の打ち方から、塩とタレの使い分け、火加減、づけ焼きの技法まで、家庭のグリルやフライパンでも実践できる範囲で整理する。 串打ちのポイント 肉を切るとき、厚みをそろえることが最初の関門になる。厚みがバラバラだと、薄い […]
豚肉は部位によって脂の量がまったく違う。 同じ「豚肉」という名前でも、選ぶ部位を間違えると、レシピ通りに作っても仕上がりが変わってしまう。部位ごとの特徴を整理しておく。 主要部位の特徴 バラ肉 脂身と赤身が層になっている部位。脂の割合はおよそ半分近くにのぼり、豚肉の中でもっとも脂が多い。長時間煮込むと脂が溶け出し、とろけるような食感になる。角煮や豚汁に向いている。 ロース 背中側の部位で、脂身と赤 […]
むね肉がパサつくのは、部位のせいだろうか、それとも焼く人の腕のせいだろうか。 「むね肉は安いけどパサつくから苦手」という声をよく聞くが、これは半分正解で半分誤解だ。むね肉は確かに脂が少なくパサつきやすい性質を持っている。ただしその性質を理解した上で調理すれば、しっとり仕上げることは十分できる。料理歴20年以上の現役料理長として、鶏肉の部位ごとの特徴と使い分けを整理しておく。 主要部位の特徴 もも肉 […]
厨房でステーキを仕込むとき、肉をまな板の上に並べてから実際に焼き始めるまで、20分近く待つことがある。 何もしていないように見えるかもしれないが、この時間こそが仕上がりを左右している。冷蔵庫から出したばかりの肉をそのまま焼く新人がいると、まず手を止めさせる。 料理歴20年以上の現役料理長として断言する。ステーキは焼いている間よりも、焼く前の準備で9割が決まる。 焼く前の準備が最重要 常温に戻す時間 […]
おにぎりは握れば握るほど不味くなる。これは冗談でも比喩でもない、単純な物理現象だ。 崩れるのが怖くて力いっぱい握った結果、米粒がひしゃげて団子のように硬く締まったおにぎりを食べたことは誰にでもあるはずだ。あれは失敗ではなく、力の入れすぎという原因がはっきりしている現象になる。料理歴20年以上の現役料理長として、崩れないのに柔らかいおにぎりの握り方を分解して説明する。 卵を包むくらいの力で握る 米粒 […]
スーパーの米売り場で「新米」というポップを一年中見かけないだろうか。 9月に見た「新米」と、翌年の6月に見た「新米」、両方とも同じ意味で使われているとしたら、それはおかしい。「新米」という表示がいつまで有効なのか、正確に説明できる人は意外と少ない。 料理歴20年以上の現役料理長として、まずこの表示のルールから整理しておく。 新米の定義 「新米」という表示には、食品表示法に基づいたルールがある。その […]
冷凍ご飯がパサつくのは米のせいではなく、冷凍の手順が間違っているだけだ。 冷凍で味が落ちる科学的な理由 ご飯の美味しさは、デンプンが「アルファ化(糊化)」した状態にある。炊きたてのご飯はデンプンが水分をたっぷり含んでふっくらした構造をしていて、これが甘みと粘りのもとになっている。 冷蔵庫の温度帯(2〜5度)は、このアルファ化したデンプンが再び硬い構造に戻ってしまう「老化」という現象が最も進みやすい […]
水加減を目盛りだけで決めているなら、それは半分正解で半分間違いだ。 炊飯器の内釜についた目盛り線は、あくまで平均的な米を想定した基準にすぎない。新米か古米か、無洗米か通常精米か、浸水時間をどれだけ取ったか。この条件が変わるだけで、同じ「2合の目盛り」でも炊き上がりはまったく違ってくる。料理歴20年以上の現役料理長として、水加減と浸水時間の考え方を整理しておく。 基本の水加減と、米の種類で変える理由 […]
見習いで入ってきたばかりの若い衆に、米研ぎを任せたことがある。5合の米を、シンクの中でゴシゴシと力いっぱい研いでいた。 まるで泥を落とすような勢いだった。ボウルの中を覗いて青ざめた。米粒の表面が白く濁って、あちこち欠けている。炊き上がったご飯は、粒がボロボロで艶がなく、その日の賄いは正直あまり美味しくなかった。 あの光景は今でも覚えている。米は「研ぐ」ものだと思っている人は多いが、実はそのイメージ […]
数年前、店の厨房を整理したことがある。開店当初に揃えた道具、いただきものの調理器具、「便利そうだ」と買ったものの一度しか使っていないアイデア商品。棚の奥から出てくる出てくる。結局、処分した道具は段ボール3箱分になった。