自分の言葉で生きるって、実はとても難しい
誰かと話したり、SNSを眺めていたりすると、
「自分の言葉で生きるって、なんて難しいんだろう」
と感じることがあります。
周りの空気を読んで言い方を変えたり、
本音を言うのが怖くて当たり障りのない言葉を選んだり、
他人の意見を聞いているうちに
自分が何を思っていたのか分からなくなったり。
これだけ情報が溢れている時代だからこそ、
余計に“自分の言葉”が見えづらくなっているのかもしれません。
人の言葉に影響されるのは、弱さじゃなくて“普通”
「周りに流されてしまう」と悩む人は多いけれど、
それは人間として自然なことです。
言葉は、人を動かしたり、迷わせたり、
安心させたり、傷つけたりもする。
だから、他人の言葉に引っ張られるのは当たり前。
“自分の言葉を守れない=弱い”
なんてことは一切ありません。
ただ、問題なのは
いつの間にか“自分の声”を聞かなくなってしまうこと。
ここで生きづらさが生まれるのだと思います。
本音を言おうとすると、言葉がうまく出てこない
自分の言葉で生きたいのに、
いざ本音を伝えようとすると言葉が詰まる。
・気持ちがあるのに言語化できない
・話しながら自分の意図がぼやける
・言いたいことより“伝わり方”を気にしてしまう
こんなふうに、
心の温度と、言葉のスピードが一致しないことってありますよね。
そしてここに、まさに私自身の体験もあります。
🌸 〈まっくるの体験談〉
私も、人と話すときに“言葉が詰まる”ことがよくあります。
たとえば誰かに注意をする時。
ただストレートに言えばいいわけじゃなくて、
相手の性格や理解力、受け取り方を考えながら
できるだけ柔らかい言葉を選ぼうとする。
でもその分、
「この言い方じゃ伝わらないかもしれない」
「こう言うと強く聞こえるかも」
と考えすぎて、途中で言葉が止まってしまう。
感謝を伝えるときもそうです。
本当はちゃんと気持ちがあるのに、
「どう言えば一番伝わるかな…」と考えるほど、
言葉がぎこちなくなってしまうことがあります。
相手を思うからこそ慎重になる。
でもその慎重さが、
逆に自分の言葉を止めてしまう。
この難しさは、いつも感じています。
自分の言葉は、“比較の中”では見つからない
周りは上手く喋っているように見える。
SNSではスラスラ言語化している人が多い。
そのたびに焦ってしまうけれど、
自分の言葉って、
他人との比較の中では絶対に見つからない。
大事なのは、
自分のペースで、
自分が感じたことを、
ゆっくり拾い上げること。
そしてそれは、
一朝一夕で手に入るものでもありません。
言葉は“育てていくもの”なんです。
他人の言葉を生きると、苦しくなる
私たちが苦しくなる瞬間って、
実は“自分の言葉”ではなく
“誰かの正しさ”を生きてしまっている時が多い。
・こうあるべき
・普通はこう
・みんなやってる
・人からどう見えるか
こうした基準で言葉を選んでいると、
どんどん自分が遠ざかってしまいます。
だからこそ時々立ち止まって、
「私はどう思ってるんだろう?」
と自分に問いかけることが大事なんです。
自分の言葉を取り戻すための小さな練習
難しく考えなくていい。
少しずつでOK。
🌸 ① 心が動いた瞬間をメモする
感情の“種”が言葉になる。
🌸 ② 誰かの言い回しを真似しない
不器用でも自分の言葉で。
🌸 ③ 完璧を目指さない
伝えようとする気持ちが一番大事。
🌸 ④ 1秒の余白を作る
とっさに喋るより、深呼吸の方が言葉が整う。
🌸 ⑤ 「私はこう思う」で始める
主語を自分にすると衝突が少ない。
まとめ:不器用でもいい。あなたの言葉は必ず育つ
自分の言葉で生きるのは難しい。
でも、それは“できない”という意味じゃない。
不器用なら、不器用なままでいい。
その中にある本音は、誰よりも温かいから。
大切なのは、
自分の声にちゃんと耳を傾けること。
ゆっくりでいい。
丁寧に向き合えれば、それだけで一歩進んでいる。
🌿 あなたの言葉は、あなたの中でちゃんと育っている。焦らなくていい。